世の中は
ありとあらゆる情報が氾濫し
人々は
恐るべきスピードで
未来へと突進していく
おそらく
すべての事物の高速化は
これからますます
激しくなる一方だろう
道端に落ちている
ダイヤモンドに
気付く人はいない
そんな余裕などないのだ
僕は
この高速時代に逆らうように
敢えて二点間をペダルで結んだ
僕が道端で
何個のダイヤモンドを見付けたか
あるいは
全部ただの石ころだったか
それは
忌の際(いまわのきわ)に
初めて知ることかもしれない…
豆壱郎